WEB制作で頭を悩ます問題に、各種あるブラウザへの対応というものがある。困ったちゃんがIEで、優秀なのがFirefoxやSafari・Google Chromeといったモダンブラウザ。
では、それぞれどの程度のシェアがあるのか、どのブラウザを重視したら良いのかということに関して考えてみる。
ブラウザのシェアを大枠でとらえるのなら、毎月1日か2日にマイコミジャーナルにNet Applications発表のブラウザシェアが掲載されるので、それを参考にすると良いだろう。直近の2010年5月のデータは以下の記事。
「Firefoxのシェア下落に転じる、5月ブラウザシェア」
IEが59.69%、Firefoxが24.35%、ここから大きく引き離されてChrome 7.05%、Safariが4.77%などと続いている。
が、しかし。この発表数値というのは、あくまでNet Applicationsのもの。例えば、「IE6のシェア5%を下回る米国、しかしアジアはIE6優勢」のように、ブラウザのシェアというものは地域によっても非常に差が大きいようである。
自分のサイトでシェア比較
地域によって差の大きいブラウザシェアだが、当然そのサイトがどんな内容か、どんなユーザーをターゲットにしているかでも全く変わってくる。
そこで分母は少ないながら、WEBの遊び場であり比較的公平な「二眼里程標」、アドレスは公開していないが「中高年の女性を中心とした習い事のサイト」、WEB制作に興味がある方が訪問しているであろう当ブログで、それぞれのブラウザシェアを比較してみる。
掲載データは、Google Analyticsの直近一カ月のもので、上段がブラウザの種類、下段がIEのバージョン。当然ながら自分(Firefox)のデータは入っていません。画像はクリックで拡大表示します。
比較的公平な二眼レフというカメラサイト
当ブログでは何度もサンプルとして登場し、サイドバーからもリンクしている二眼レフというカメラのサイト。
クラシックカメラなどと言うと中高年男性向けと思われるが、二眼レフというカメラのデザインやフイルムで手間をかけて撮りたいという若い方も多いようで、結構ユーザー層は幅広いのではないかと思う。
ただし、ここ数カ月意図せずGoogle先生からお仕置きを食らうという失態を演じておりリカバリー中の身。
ブラウザシェアは、IEが全体の59.44%、Firefoxが19.08%、続いてSafariが来て13.27%。Google Chromeは3.75%でOperaと非常に僅差となっている。
前出Net Applications発表のデータと比べても、IEはほぼジャストだが、Firefoxがやや低くSafariのシェアがかなり高い。二眼レフというカメラは、デザインにこだわるMacユーザーに好評なのだろうか・・・?
中高年女性がターゲットのサイトはIEが圧倒
このサイトは、ECではない企業サイトで私が作成管理しているもの。中高年の女性向けで、地域限定の業種なのでサンプルとなるアクセス数が少ないのはご容赦を。
利用ブラウザの傾向は非常に顕著に出ており、IEが全体の77%を占めるという圧倒的なシェア。
FirefoxとSafariはほぼ並んで、それぞれ8%少々に留まっているが、Net Applicationsのデータと比べた場合Safariの比率がやや高い傾向だ。
これは今回比較した3サイト全てに言えることなので、元々日本国内でSafari比率が高いだけかも知れない。
このサイトは、検索エンジンもYahoo!からの流入が圧倒的に多く、中高年の方や女性はGoogleよりもYahoo!で検索する率が高く、ブラウザもIE利用者が多いというよく言われている傾向がそのまま当てはまっている。
私が初めてWEB制作を仕事としたサイトも、子供の教育という20代から40代の女性をターゲットとしたサイトであり、非常に良く似た傾向だったことを思い出す。
WEB制作系のブログはやはりFirefox
さて、当「35歳からのWEB遊びブログ」。更新頻度が低く、いまだ記事の数は25件ほど。数か月エントリー無しということもあったが、閑古鳥が鳴くほど寂しげではないようで。
WEB制作に興味がある、もしくは実際に関わっているという方が多いであろうことから、先の中高年女性向けサイトとは全く異なる傾向のブラウザシェアとなっている。
違いが最も顕著に表れているのが、トップがIEではなくFirefoxであるというところ。Firefoxが全体の45%を占めている。Firefoxのバージョンを見ても、80%近くが3.6以上を利用している。さすがWEB制作に強いFirefox。
高速ブラウザ・Google Chromeのシェアも13.79%と高く、IEに関しても、他2サイトと比べれば最新のIE8にバージョンアップしているユーザーが多い傾向だ。
基本的なCSS3に対応しているブラウザが65%以上を占めるのだから、CSS3を使ったWEB遊びはここでやるべきなんでしょうが、引っ張ってきたWordPressのテーマをコーディングし直しただけというのはいただけない。早いうちに何とかしたいものです。
アクセス解析の傾向として、土日にセッションが大きく落ちるので、企業などのWEB担当の方やWEB制作会社で仕事中の調べ物などが多いのだろうか。
今後のブラウザシェアはどうなる?
これからということで考えた場合、気になるのはIE9がいつ正式にリリースされどの程度普及するかだろう。ユーザーのIE8への誘導は概ね上手くいったようだけれど、IE9は爆発的なPC普及の立役者であるWindows XPに対応していないことがネックとなる。
無論、数年を経ればXPのシェアが減少してゆくのだろうけれど、今のところ上記3サイトでXPのシェアは59~66%と高い。IE9が普及するかどうかは、HTML5やCSS3の実装や普及にも大きく影響することなので注目である。
以上、サンプルの数が少ないので信憑性はそれなりだが、何年か後の比較用に一覧にしてみた次第。まだまだ、IE6は無視できませんね・・・。