Googleがサイトの表示速度を検索順位に反映させる件

Googleウェブマスターツールにサイトのパフォーマンスを確認する機能が付き、ページの表示速度がランキングのアルゴリズムに取り入れられるとそこほこで話題になっている。ウェブマスターツールを利用しているなら「ダッシュボード」→「Labs」→「サイトのパフォーマンス」で確認が可能だ。
いつも通り、サンプルサイトの二眼レフ総合サイトさんで見てみると・・・

サイトパフォーマンスの概要

「サイト内のページの平均読み込み時間は 4.6秒。イロイロ比べてみても遅いよ。」との判定。

読み込みが遅い原因は明白。TOPページを見るとJquery+プラグインの他、書き出しの最適化をしているとはいえ70機種以上のカメラの画像を読み込んでいる。
メニューのロールオーバーはCSSスプライトにし、HTMLのソースコードは改行すらも出来るだけ詰めているものの焼け石に水・・・下層ページにおいても、タブやアコーディオンの切り替えにJqueryをシコタマ利用している。

サイトの軽量化の施策はウェブマスターツールで見えるのか

この見出しの答えは「No」だと思っている。ウェブマスターツールで提示される改善方法は、主にgzip圧縮やファイルの統合となっている。
gzip圧縮はIE6で不具合が発生するケースがあるようなので、現時点で安易に導入するのが良いとは言えない。

実際の話しだが、jpg書き出しの最適化が分からないので、常に「画質100で書き出してます」という恐るべき人にも会ったことがある。
これはまぁ極端な例だろうが、現在修正を依頼されるサイトでもこれでもかというくらいテーブルの入れ子入れ子で構成されたサイトもかなりの数があり、ページ表示の速度にはサーバーの性能等もかかわってくる。
これらを考えても、ウェブマスターツールの改善案以外の部分の方が大きいのではないかと思う。

これは、私の元祖コーディングの先生Another HTML-lint gatewayにも言えることで、機械的な判定を鵜呑みにしてそれが全てだと思っていたら根元が間違っていたなんてこともあり得る。

なお、ウェブマスターツールで提示される改善案については、オライリーの「ハイパフォーマンスWebサイト」が非常に解りやすいと思う。

ファイル管理の簡便化と相反するファイル統合

ウェブマスターツールの警告では、JavascriptやCSSファイルをできるだけまとめなさいとの対策方法が提示されるが、これを鵜呑みにしていてはコーディングやサイト管理の効率化とはいかないのではないだろうか。

例えば、通常私がひとサイトを構築する際に、CSSはほぼ全ページで2ファイルを読み込む。
ブラウザのリセット指定を先に記載し、ヘッダ・フッタやグローバルメニューなどの全ページ共通部分の指定を記載した「base.css」をひとつ。
そして、そのページのコンテンツ部分の指定を記載するCSSファイルだ。

二眼里程標の「ローライコード」のページで言えば、以下のようになる。


<link href="../css/base.css" rel="stylesheet" type="text/css"  media="all" />
<link href="../css/camera.css" rel="stylesheet" type="text/css" media="all" />

camera.cssは、カメラの紹介フォーマット用であり、レイアウトの変わるページではそれ用のCSSに置き換わることになる。

Javascriptについても同様。


<script type="text/javascript" src="../js/jquery.js"></script>
<script type="text/javascript" src="../js/camera.js"></script>
<script type="text/javascript" src="../js/yuga.js"></script>

気に入って使っているyuga.jsは、他のプラグインと衝突するケースが多いので個人的には最後に読み込むのがデフォルト。
中間にあるcamera.jsの中には、タブ・アコーディオン・スプライトメニューのアニメーションなど4つのスクリプトをまとめてあり、camera.jsの部分がページによっては無くなったり他のJavaScriptに置き換えることでサイトを構成している。

もし、これらのCSSやJavascriptを一つのファイルにまとめると相当な長さとなり、修正の際などに目的の場所を探すのにも難儀しそうに思う。
ただ、ブラウザにはキャッシュという機能があるのだから、何もかも一つにまとめてキャッシュさせるのが良いのか、分割しておいて修正時の効率化を図るのかにも様々な意見があるかとは思う。

結局今回のGoogleがサイトの表示速度を検索順位決定の一要素にするということも、「一要素」であることを忘れないようにすることではないだろうか。
今後目に見えて「テーブルの入れ子入れ子ガチガチコーディングサイト」が順位を下げてゆくならともかく(HTML5の声が聞こえるご時世にそれは順位云々以前に・・・ですが)、gzipもDNSルックアップもサーバーの重さも「検索エンジン最適化」というSEOはSEOだけれど、それを徹底的にやったからといってGoogleでの順位が跳ね上がるものとは到底思えない。

私たち制作寄りの人間は、「軽いサイトの方がユーザーに優しい」という今まで当たり前にあった考えの元、サイトの最適化を図って行けばいいのではないだろうか。

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